「メルボルン出張報告レポート」
2023/5/22~24(2泊4日)

この3年間以上の大変なパンデミックを乗り越え、国境間の交流が活発になってきました。この機会に、我々が創業時から引き継いでいる「オセアニアのカフェ文化のDNA」を再確認にしに行くぞ!という代表の掛け声のもと、2023年5月末にB²主要メンバーでメルボルンを訪問しました。マネージメントチームは多忙のため、滞在時間わずか45時間という弾丸出張でしたが、たくさんのインスピレーションを受け有意義な時間を過ごすことができました。

今回の旅の目的は3つ。
1.本場メルボルン カフェ文化の現況視察
2.メルボルン主要カフェとの提携模索と「スタッフエクスチェンジプログラム」実施に向けての話合い
3.B²のコーヒーに活用している豪生豆輸入事業者 First Crop Coffee社の訪問と更なる提携の模索

短い時間でしたが、目的を達成することができ、今後の飛躍のためになる話合いができたかなと思います。素材の美味しさを最大限に引き出すには、まずは自分自身の感度に疑問を投げ続け、自分のポテンシャリティーの向上に努めるべきだと考えています。

Day 1 (2023/5/22)

Small Batch 7:30 - 8:30

 

7:30オープンを目掛けてSmall Batchへ。淹れたてのバッチブリュー、コロンビアとエチオピアの2銘柄をチョイス。出来立てのペイストリーも並び始めたのでクロワッサンをいただきました。
シェフ村上:メルボルンで食べたクロワッサンではダントツに美味しい。バターのコクが強く感じられ、中心部に近づくにつれチーズを食べているかと錯覚するくらい!

Small Batch Roasting Co.
https://www.smallbatch.com.au
https://www.instagram.com/charliemduffy/

AU79 9:30 - 11:00

  

ロースタリー、ベーカリー、カフェレストラン全てを手がけるAU79で朝食をいただきました。 200以上の席を持つAU79。加えて、焙煎スペース、オーブン、キッチンと広さはメルボルントップ1規模と言われています。 ブランチメニューの種類が豊富で選ぶのに苦労しました。その中でも際立ったものを5種類ほどチョイス。 食材の組み合わせが面白く、竹墨を練り込んだブリオッシュをベースにしたエッグベネディクト、ほうれん草のペーストを 入れたスクランブルエッグなど奇をてらうだけでなく、ちゃんと美味しく楽しいメニューの数々でした。

AU79
https://www.au79cafe.com.au

Maker Coffee 11:30 - 12:30

 

2015年にオープンし、2023年現在4店舗を構えるMaker。ハンドドリップ、バッチブリュー、エスプレッソと異なる抽出方法で淹れたてのコーヒーをたくさん用意していただきました。ユニークな銘柄がトレンドなメルボルンではカラフルなフレイバーのコーヒーが楽しめます。 美味しいコーヒーを提供するのはもちろん、日常会話を含めたカスタマーサービス。コーヒーの試飲提供と同時に農園を紹介したり、焙煎のポイントや抽出のコツをお話ししたり。コーヒーを飲み慣れていない人にも興味を持ってもらえるよう取り組んでいるカフェが多いように感じます。 コーヒーを飲むことだけが目的ではなく、カフェに行くという行為が生活のルーティンになっていることがメルボルンコーヒーカルチャーを強く引っ張っています。

Maker Coffee
https://makercoffee.com.au

SLEEPYS 12:30 - 13:00

日中はコーヒーショップ、夜はワインバー。トースティやサンドイッチ軽食。キッチンも併設されており、ブランチも提供しています。

SLEEPYS
https://www.sleepyscafeandwinebar.com.au

Core Roasters 13:00 - 13:30

  

塗装から装飾まで手作業で1年かけて作りあげられたCore。オーナーさんのマイケルさんと、このお店のコーヒー生豆のサプライヤーであるFirst Crop Coffeeのトニーさんとお話しをしながらコーヒーをいただきました。B²でもこちらのトニーさんから生豆を仕入れています。 コーヒー業界で15年のキャリアを持つマイケルさん、約2年前に実店舗を持つまではお家の一室で焙煎機を所有し、オンラインでコーヒー豆の販売をされていたそうです。

core roasters
https://www.coreroasters.cc

LOBBS 14:00 - 16:00

First Crop CoffeeのトニーさんおすすめのカフェLobbsでランチ。チーズバーガーとチキンシュニッツェルとサラダをいただきました。ピンクグレープフレーツスピリッツとコールドブリューのコーヒーカクテルなど幅広いドリンクメニューを提供されていました。料理ごとのテーマが確立しており、素材の組み合わせとソースやシーズニングの相性が素晴らしかったです。副菜もプレートごとに異なり、メインディッシュを後押ししつつ、何が入ってるんだろう?と興味をそそらせる内容になっており、エンターテインな料理でした。

LOBBS
https://lobbscafe.com

Pidappio 17:00 - 17:30

おやつにイタリア文化の強いエリアCarltonでジェラートをいただきました。人口の51~52%が移民というオーストラリアですが第二次世界大戦後、イタリアからの移民が増えたそうです。1961年に約23万人、当時の移民の約13%を占めます。イタリアのエスプレッソ文化がオーストラリアに参入し、後オーストラリアスタイルのフラットホワイトやマジックなど、独自のミルクメニューとして発展していきます。

Pidappio
https://pidapipo.com

D.O.C. Pizza & Mozzarella 18:00 - 19:00

夕飯には同エリアの有名ピザショップでイタリア料理とワインを堪能しました。インポーターのトニーさんも一緒に。グアテマラの農園から仕入れている、パネラシュガー(グアテマラ産黒糖)を使用して、ラム酒を醸造しているトニーさん。誰かができるなら自分もできるのでは?と感じ醸造に挑戦してみたそうです。お酒の世界では〇〇年の銘柄と表記されますが、これはこのお酒が熟成された期間を示すのではなく、木製の樽の使用期間を指すという小話が興味深かったです。この樽の使い込み具合により、お酒に褐色がかかっていくのだとか。(若い樽で熟成されたお酒は浅い黄色。)トニーさんのラムは3年だそうです。とろみのある軽い肌色になっていました。

シェフ村上:本場イタリアの味が楽しめるピザ屋。
予約なしでは入れないほどの人気店で常にお客さんでごった返していました!
頼んだピザはモッツァレッラ・ディ・ブーファラ(DOP)を使ったマリナーラ。
とってもミルキーなモッツァレラチーズとフレッシュなトマトソースでモレッティーが止まりません!

D.O.C.
https://docgroup.net

今回の旅をアレンジしていただいた山崎恵美さん。
B²では焙煎士を務めます。過去にメルボルンのコーヒー業界でも活躍し、4年前に日本に帰国しましたが今でも彼女のことを知っている現地の方々はたくさんいます。日本人としてメルボルンコーヒー文化に記憶され続ける人の1人です。

通常お伺いすることが難しいところまで調整してくださり、チーム共々、とても勉強になりました!
国境を超えてたくさんの方々と交流できるとても貴重な経験でした。
AU79のオーナーさんとはB²のスタッフメンバーとのExchange体験プログラムについてもお話をしました。

山崎恵美(写真左)
Tony (写真右)

  

今回滞在したAirbnb、69階。見晴らしがとても素晴らしく、早朝は気球(メルボルン観光アクティビティの一つ)が飛んでいるのを眺めることもできました。


書いた人: 中尾孝行

2020年8月から2023年3月まで約2年半、清澄白河本店をメインにフロントスタッフ、カメラマンとして勤めていました。
もともと趣味でカメラが好きだったこともあり、仕込みから焼き上げまで、職人の技術を映像として伝えることに魅力を感じ毎日撮り続けました。

現在はオーストラリア、メルボルンにてコーヒーの修行をしています。この度はチームビースクエアードがメルボルンに訪問するということで、お誘いいただき同行、密着して撮影に挑みました。
職場を離れた今でも、このような形で携わることができ感謝しております。ありがとうございました!